弁護士ブログ(日々の出来事)
2015年8月28日 金曜日
今週の1週間(8月24日から28日)
8月24日(月曜日) 台風15号の進行が気になる。エクスターン生とはあまり話ができないまま午前中が終わる。明日(25日)の少年事件の付添人意見書を完成させる(午前中にファクシミリで家庭裁判所に送る。午後は、労働委員会。その後、RCの夜間例会(山の上ホテル)。帰る途中で、25日は、早朝からJRや西鉄といった公共交通機関が始発から動かないことを知る。少年事件の審判は午前中にあり、鑑別所での28日間の期限から延期は難しい。付添人の私が出席できないことで、期日が開かれないのはまずい、といういことで、急遽、事務所に泊まることを決める。自宅に戻って、着替えを取って、事務所に戻る。初めて事務所で夜を明かすこととなった、少し真面目に仕事をする(おかげで、朝起きるのが遅くなった。)。
8月25日(火曜日) 朝は、思ったよりも風も強くない。地上の公共機関は朝から止まったまま(地下鉄を除く。)。このため、ロー生はお休みとなる。11時から家裁で少年事件の審判。結構難しい事件で、事前の調査官の意見は、医療少年院送致だった。審理の最終で、調査官が裁判官に評議を求めた。審理の最後に、裁判官がいったん休廷にすることはこれまでの何回か経験したが、調査官が最後に意見を述べる際に、裁判官に評議を求めることは珍しい(個人的には初めての経験である。)。審判の結果は、保護観察となり、少年は自宅に帰ることとなった。その後、両親と今後のことを話し合う。
事務所に戻って、少し作業をしているうちに、4時からの最高裁協議のための準備会(電話会議)。やはり、電話会議で2時間、緊張を続けるのは難し。今日は、早く帰ってジムに行くことにする。
8月26日(水曜日) 2時過ぎには、長崎家裁にいくために、11時までしか事務所にいられず、昨日来れなかったロー生といくつか話をする。人証調べの尋問事項を考えてもらっていたが、尋問では、裁判官に何を聞いてもらいたい、あるいは知って(感じて)もらいたいのか、そのためには、どのように尋問するのがよいのかの視点から考えてもらう。
早めに、博多駅に行き、切符を買う。夏休みのために窓口は混んではいたが、想定内だった(調停なので、ロー生は連れて行けず、一人でいくことになる。)。今日の調停は男性調停委員が変わっていた(臨時かもしれない)。相手に、少し問題のある伝え方をしそうな感じだったので、相手には、この点は、このように伝えてください、と何度も念を押す。アウェイなので、調停委員に嫌われてもどうかとも思ったが、誤解されないことが重要なので、しつこく話をしておく。事務所には8時に戻ったので、あまりできることもなく、終わる。福岡県弁護士会の会員の預り金の問題が発生したということで、会長からマスコミにも発表した旨の会員向けの通知があった。
8月27日(木曜日) 今日は、あまり予定のない一日だったが、立て続けにいくつかの相談が続き、同席したロー生には、充実した時間になったと思う。午前中は、プラント工事での契約書の問題。午後は、不動産を巡るトラブル。隣人訴訟になりそうな案件と、個人事業主の破産の相談。明日が初回の事件の答弁書が届き、それを読むが、よくわからない(なお、初回は擬制陳述となる。)。
夜は、木下福岡大学教授主催の暑気払いに出る。政治学の若手の研究者である施光恒九州大学準教授が、近著の「英語化は愚民化」(集英社文庫)に関する講演をされる。政府が推し進めるグローバル化・英語科の危うさ、民主化との関係で問題がある点などのお話をうかがう。
8月28日(金曜日) 午前中は、初回の弁論が2件(ロー生を法廷に連れて行くことができて、ホッとする(初回なので、実質的な審理はあまりないが、法廷があるとなると、ロー生の記録の読み方も違うようである。昨日届いた答弁書で、論旨が分からなところがあるが、擬制陳述なので先に進まない。その後、別の不動産に関する事件の答弁書を受け取る。本人名義での答弁書だが、明らかに弁護士が作成したものとなっている(弁護士が本人名で作成する書面は、いつも思うが、事実関係について、あまり記載がなく(あるいは、争点から離れた方向での事情が詳しく書かれている)、教科書に書かれているような一般的な理論を書いている場合が多いように思う。このため、反論に無駄な時間がかかることになる。)。
午後は、内容証明を1通書いて、交通事故の事件の書面を作る。陳述書を作る予定だったが、時間がないのと、別に本人作成の事故状況を説明する書面があったので、それを書証とし、ほかに、陳述t録取書面の形に整理して、提出することとする。その後、破産管財人として、債権者集会(続行期日)に出席する。夜は、別の破産管財事件の、不動売却許可申請書を起案する。これで、今週はお仕舞。
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2015年8月22日 土曜日
今週の1週間(8月17日から21日)
8月17日(月曜日) 午前中は、遺産相続の相談。遺産の内容の確定に時間がかかる。生前に被相続人の口座から移動している預金の内容の調査をする。10通近い通帳のそれぞれの記載を見て、確認するが、よくわからない(トランプの神経衰弱の状態となる。)。修習生とロ-生も、こんな細かい仕事が、弁護士の仕事のかなりを占めることを理解してもらう。午後は、民事再生事件での打ち合わせ。二人には、決算書(付属明細書)の読み方を教える。
8月18日(火曜日) 午前中は、修習生と一緒に鑑別所へ。その後、事務所に戻って、このところ、相談の多い自動車事故の案件を検討する。LACと同水準での報酬なので、個人的にはたくさんは抱えられない。 午後は、高裁での和解が1件。その後、労働委員会の審査事件の調査期日へ二人を連れて行く。そうしたら、申立人と被申立人の双方の弁護士も修習生を連れてきており、修習生3人とロー生1人の4名が傍聴するほか、労使双方の参与委員、双方の代理人と補佐人(組合員と使用者の従業員、労働委員会の事務局など合わせて30人近くが参加する大きな期日となっている。期日は、争点の確定と証人採否の決定となる。早めに帰って事務に行く。
8月19日(水曜日) 午前中は、2時間ほど事務所にいて、12時の飛行機で日弁連に向かう。9月の研修所での講演会の準備の打ち合わせ、そして、基盤整備についての最高裁協議にむけての弁護士会側の準備会とその後の暑気払い。このため品川泊となる。
8月20日(木曜日) 8時25分の飛行機で福岡に向かう。11時には事務所に着く。少年事件での社会記録がまだできていないを聞いて来週火曜日の審判期日に間に合うか不安になる(修習生に意見書を起案して貰うよていだったが、あてが外れる。)。事務所でいくつか作業をしているうちに、ロー生の歓迎会の時間となっておしまい(ロー生の指導には、大学から報酬がでるので、それを使って事務所の暑気払いを兼ねて歓迎会を開く。次週のもう一人のロー生にも参加してもらう。)。
8月21日(金曜日) 午前中は、法律相談センターでの法律相談(交通事故)で、二人を連れて行く。途中で、家裁から少年事件の社会記録がそろったという連絡を受けて、午後に家裁に行く。記録は厚くなかったが、内容が少し深刻だった。当初からこの日の午後に鑑別所に行くことを予定していたので、その足で鑑別所に行く。少年に面接した後、鑑別所内で少年の両親に会い、30分ほど話をする。事務所に戻って、意見書の作成に取り掛かる。いくつかの専門用語の確認作業が必要となり、文献を読む必要が生じた。
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2015年8月15日 土曜日
今週の1週間(8月10日から12日)
今週は、お盆休みもあって、12日までの3日間だけである。
8月10日(月曜日) 朝、鑑別所へ行く。少年に会って1時間ほど話をする。その後、事務所で、民事再生事件の打ち合わせ。その後、家裁で調査官と面接をした両親に事務所に寄ってもらい話を聞く。きちんとした両親で、事実関係をきちんと直視するという意識が感じられ、安心する。
8月11日(火曜日) 午前中は民事再生事件の打ち合わせ。民事再生では、運転資金が準備できると、人件費や仕入れ先への債務は共益債権として弁済されるが、債権額が大きな金融機関の一般債権については、どうしても取扱いが劣後的になる(事業譲渡が計画されている場合は、事業譲渡後の返済の可能性はほとんど無くなる。)。そこで、衡平をどのように考えるのかが、難しい問題となうr。 その後は、別件の事業統合の相談で、午前中は終わる。
午後は、破産(管財)事件で、債権者が仮差押えをした後に、弁護士を通じて破産準備の通知がされ、その後、仮差押え不動産について、任意売却ができるということで、債務の相当額を得て仮差押えを解除、その後1年後に、破産申立てとなった事件で、破産管財人から、弁済に付いて否認権を行使すると通告された事件での相談。弁護士(申立代理人)から、破産準備に入るという通知を受けた後の仮差押権者が弁済を受けるのであるから、否認権の行使にはあらがえないが、そもそも、不動産の任意売却を破産申立代理人が行うのはどうであろうか。破産管財人が行うべきことであり、特別の理由のない限り、問題であろう。しかも、任意売却後、相当の時間(1年)が経過しての破産申立ての事案のようであり、任意売却後の債権額(抵当権の抹消などで500万円程度に名ていたようである。)、申立代理人は、同時廃止を考えていたのかもしれないが、どうであろうか。
8月12日(水曜日) 午前中は、労働委員会で、審査案件についての打ち合わせ。命令書(棄却の場合も含む。)では、事実認定が重要となる。その点について、事務局と打ち合わせを行い、基本的な考え方についても協議をする。午後は、事務所に戻って、9月の研修所での企画について、検討する。交通事故の案件の検討を2件行って、今日は終了とする。
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2015年8月 8日 土曜日
今週の1週間(8月3日から7日)
猛暑の1週間(福岡では、梅雨明けが遅かったので、猛暑の何週間かのうちの2週目といったところである。だから終わりの始まりにはまだしばらくかかる。)。
8月3日(月曜日) 暑くなると何となく時間が過ぎるという感じで、いくつかの相談事で終わる。昼はRCへ(ガバナーの公式訪問だった。)。
相談には、説明が難しいものもある。抵当権設定時存在する未登記建物について、付属建物としての登記もせず、設定者からの念書差し入れで対応できるかという相談(法律論の問題とそれでも対応するかという態度決定の問題がある。)、監査役の退職慰労金を、取締役の退職慰労金と同様に取締役会の規約で決めることに問題はないのか、といった相談だった。夜は、RCのテーブル会。デパート業界の先輩ロータリアンから、商売には、「感」、「可愛がられること(愛嬌があることとほぼ同じか)」、がとても大切と述懐される。
8月4日(火曜日) 朝、鑑別所に行って、少年と接見。1時間近く話をする。11時に事務所に戻って相談が1件。賃貸借の中途解約の事案(コンビニ本部からの中途解約申し入れの事件)。午後も、相談で終わる。その間に遺産分割の申立書を作る。
8月5日(水曜日) 今日も、事務所での作業。昼は、久しぶりに福岡県弁護士会の民事手続委員会に出席する。福岡地裁でも、本年4月から調停制度を利用した建築訴訟の活用が検討されているようである。私の担当する事件でもそうなりそうな事件があるが、その事件は、専門委員(1名)を途中から入れている。付調停事件とした場合の裁判官の立位置の問題(調停委員会を構成し、裁判官が手続きを主宰するのかどうか、かなり以前のことであるが、調停委員に丸投げされたケースがあった。)、専門委員と調停委員とで専門家の関与が質的に違ってくるのかどうか、普通の調停では双方が調停委員に交互に話すが、この場合は、当事者が対席というスタイルをとるのか、その場合、そこでの口頭での議論が重要となると思うが、その場合、専門家調停委員は、どのような立場での発言となるのか(専門家としての質問はともかくも、専門家としての意見を述べることも考えられるが、それあhどのように理解するのか-争点整理のための専門委員とは少し違うように思う。)。
午後は、7日提出の準備書面を書く。
8月6日(木曜日) 「広島原爆投下の日」。8時15分に車を走らせていたところ、急にサイレンが鳴りだしのに少しびっくりした。70年の節目を迎えて、9月、家族と一緒に、広島に行くので、原爆資料館を改めて訪問しようと思う。
10時からは、電話会議(弁論準備)。こちらが被告で、初回を擬制陳述にしたので、実質的には初回となる。60期の若い裁判官ということもあり、進行がどうなるのか不安もあった。かなり詳しい準備書面を用意していたが、どの程度読んで貰っていたのか、電話なので、顔が見えない点で不安があったが、きちんと読んでもらっていることが分かり安心する。
午後は、家裁で少年の刑事記録を読む。その後、昨日からの準備書面を書き上げる。
8月7日(金曜日) 午前中は、相談と証人尋問のための打ち合わせ。証人調べ自体は、9月だが、少し前に、証人調べの意味や、どの点が争点となるかについての打ち合わせ。
午後は、労働委員会。秋には、命令書を書かなければならない審査事件が目白押しなのが分かる(結構、秋は忙しくなりそうで大変である。)。事務所に戻ってきて、打ち合わせが2件(遺産分割と不法行為)。
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